鍛冶屋生活ONとOFF

-刀鍛冶のモダンライフを書き綴る-

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守り刀を納める 

事後報告になりますが、今年の初夏、お守り刀をご依頼主様に納めさせていただきました。

ご依頼主様からご依頼があったのは昨年の秋の事です。
家宝として、そして枕刀として故人の一生に一度だけ使用したいとのことでした。

ご依頼主様は、決して愛刀家ではございませんでした。
まだお若いですが、古来からのならわしを大切にしたいと言う思いから、お守り刀を今のご年齢でお持ちになりたいと思われたそうです。

製作に入る前に、何度もお写真を見ていただきましたが、「刀は怖い」とおっしゃいました。
しかしながら、その怖さをこえて、ご依頼して下さる思いを受け止めたいと思いました。

何度もご依頼主様と話し合いながら、姿、地鉄、刃文のイメージができ製作に取り掛かりました。

Omamori_tanto_a.jpg

ハバキは品良く、金着二重ハバキです。
はじめ、ハバキもキラキラとしたものはあまり好きではないと言われました。
素赤、赤銅、銀、金と色々見比べて頂き、古来より言われる格のお話もしました。

Omamori_tanto_b.jpg

金であってもキラキラした磨地の金ではなく、細かな鑢が掛かり、小さな玉のある表面、
しっとりとした赤みのある金の色に納得していただけました。


Omamori_tanto_c.jpg


地鉄は板目に杢目交じり、強く、刃は冴えた互ノ目を焼き、切っ先突き上げて返る。

銘 表 高見國一作之
  裏 春光 平成廿五年吉日

研ぎ:森井鐵太郎氏
鞘:森井敦央氏 
ハバキ:中田晃司氏


Omamori_tanto_d.jpg


鍛刀場にて、お納めさせていただきました。
ご依頼主様は兵庫県から遠方でお住まいでしたので、お会いするのはこの時が初めてでした。

「やはり刀は怖いです」とおっしゃらないかと不安を感じながらお見せすると
打ち上がったお守り刀を手にされ、にっこり微笑んで下さり「綺麗だなぁ。素晴らしいお守り刀をありがとうございます。」
とおっしゃって下さったとき、私も、心の底から嬉しさがこみ上げてきました。


Oamori_tanto_e.jpg


ご依頼主様の抱かれるお守り刀の意味は、それぞれに違いますが、これからもご依頼主様の想いをしっかりと受け止め、今を生きる刀鍛冶として「想いをかたちにする」お手伝いをする存在であり続けたいと考えています。

これからも末永いお付き合いができることを願っています。

タグ: 守り刀  お守り刀  枕刀 
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