鍛冶屋生活ONとOFF

-刀鍛冶のモダンライフを書き綴る-

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守り刀を納める 

今日、守り刀を納めました。
刀をお納めさせて頂く際は、良い日を選び、私がご依頼主様のご自宅へお伺いさせて頂いたり、またご依頼主様が私の鍛刀場にお越し下さることもあります。

この度は、ご依頼主様にどのようにお納めさせていただくかお伺すると、これから守り刀として受け継いで行くため、手入れの仕方を再確認し、ご子息様にも知っておいてもらいたいとの事で、お二人でお越し下さいました。

箱書きですが、いつもより刀と言う字を少し小さくし、力強くなるように線の太さに
拘りました。バランスよく書けました。

completion of a katana1

墨の濃さも程よく、ゆっくりと筆を運びながら心穏やかに書く事が出来ました。

completion of a katana2

今まで、箱書きは写真に撮りましたが、刀を納めた所の写真を撮った事がありませんでしたので、
撮影しました。

completion of a katana3

私の桐箱は東大阪にあります鈴鹿桐箱店さんに作って頂いています。
鞘が完成した時に、鞘の全長、反りの高さ、枕の幅を計測して依頼します。
つまり、この刀の為だけの特別な箱になります。

completion of a katana4

刀袋に納まった刀はこのような姿で桐箱に納まっています。
今回の作品は研ぎ師・津上修二さん、鞘師・久保純一さん、白銀師・中田晃司さんにお願いしました。
納得出来る作品が完成しました。
皆様に良い仕事をして頂き感謝しています。

completion of a katana5

重ね厚く幅広く、樋は無く、長さ、重花丁子で焼き刃も高く力強い作風を依頼されました。
当初、お盆明け頃に完成する予定でしたが、自分の納得出来る刀ができませんでした。
失敗もし苦しみましたが、完成した刀を見た時には頑張って良かったと思いました。

completion of a katana6

ライトに刀身を向けると冴えた重花丁子が目に飛び込んできます。
今の私らしい作品が完成しました。
ご依頼主様を前に刀箱から刀を出し、刀袋を解き、鞘から刀身を抜きました。
柄を外し、刀身の油を取り、刀枕に刀身を置き私と交代しました。

completion of a katana7

大きく頭を下げられ、完成したばかりの刀身を確りと手に持たれました。
鑑賞の作法に従い、ゆっくりと静かに刀身全てを何度も何度も観られました。
長い長い沈黙の後、刀を置かれました。

少し間を空け、大きくゆっくりと息を吐かれ、「素晴らしい刀をありがとうございました」と一言。
職人冥利に尽きる本当に嬉しい言葉でした。本当に嬉しい瞬間でした。
一緒にお越しになったご子息様も「初めて観ましたが綺麗です」と言われました。

ご依頼主様から製作の依頼をお受けした時、今までの人生を「不撓不屈」の精神で頑張ってこられたとお聞きました。
何度も大きな手術もされましたが元気に頑張っておられます。

お守り刀の茎には座右の銘である「不撓不屈」と入れました。
いつか、息子さんへ、そしてお孫さんへと受け継がれていく事を私も心より願っています。


タグ: 守り刀  箱書き  重花丁子  お守り刀 
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