鍛冶屋生活ONとOFF

-刀鍛冶のモダンライフを書き綴る-

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焼き入れ 

一月になり、コンクールの出品刀の焼き入れに取りかかりました。
この時期は、他の刀鍛冶もそうですが、コンクールに向けて作刀に励む
最も集中すべき時期とも言えます。
今年は、例年よりも何倍も苦戦した数ヶ月でした。
これから数日にわけて、苦しんだ焼き入れについて書いていきたいと思います。


土置には4~5時間ぐらいかかります。
もっと早い時もありますが、もっと時間のかかる時もあります。
とても根気のいる仕事です。
又、刀を造る行程の中では、何度でもやり直しの出来る唯一の仕事です。
何日もかけてここまで進んだ仕事なので、
何か土置に不満や不安を感じたら、やり直すべきだと思います。
焼き刃土は作ればすむことですから。

yakiire1.jpg

鍛えのホドで乾かします。土が乾く時には刃先から乾いてくるのですが、
この時に、足土や葉に邪魔されながら、
丁子の刃文の形になりながら乾いていきます。

そして、結果は、残念ながら割れました。
写真中央の刃先から縦に割れています。(中央に黒く縦線があるのが、“割れ”です。)

刀身を赤め水に入れるとジュクジュクジューと音を立てながら冷めていきます。
そして刀身がグッと反ってくるのも右手に感じます。
そして一瞬静まり返った時に
「パチッ」と言う悪魔のささやきと共に全神経を注いでいる右手に伝わる割れの衝撃を感じる時は、
100%どこかが割れています。
正直、かなり凹みます。


ware1.jpg
ため息と悔しさを口にしながら研ぎました。
割れる時は物打ちから上が多いのですが、今回は元の方で割れていました。
良い焼きが入っているのに、とても残念です。

水温が低かったのか、焼き入れ温度が気持ち高かったのか
にしても凄い珍しい割れです。粒界破面でしょうか?凄い力です。
無難な作品を作るのは簡単で楽だと思いますが、
大成功するか割れるかの紙一重の所を狙っているので、
ここ数年、本当に良い焼きの時に割れています。
人生そんなものでしょう。

逃げず強気で最後まで諦めない。
頑張るしか道はなさそうです。

タグ: 焼き入れ 
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