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鍛冶屋生活ONとOFF

-刀鍛冶のモダンライフを書き綴る-

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「THE 世界一展」のご案内 

東京・日本科学未来館にて12月7日から、企画展「THE世界一展―極める日本!モノづくり―」が開催されています。

miraikan1.jpg

グランフロント大阪のオープニングに合わせて、今年の春「THE 世界一展」が開催されました。
その際は、会期中に起こりうるかも知れない様々な事を考慮に入れた結果、残念ながら刀身の展示は叶わなかった事は、以前ブログで報告させていただいたかと思います。

しかし、願いは叶うものです。

この度の展示では、大阪での開催時に展示させていただいた拵えに加え、刀身も展示させていただく事となりました。
会場では、公益財団法人日本美術刀剣保存協会による「日刀保たたら」の紹介と、日刀保たたらで作られた玉鋼で製作した日本刀として展示させていただいております。

miraikan3.jpg

世界でオンリーワン・ナンバーワンの価値を持つ200点以上もの MADE IN JAPAN の製品や技術が終結した内容となっており、お子さんだけでなく大人も楽しめる知的空間です。

会期も大変長くゴールデンウィークまで開催されています。
ぜひ、足をお運びいただけると嬉しいです。

日本未来科学館:http://www.miraikan.jst.go.jp/

miraikan2.jpg



The Sekai-Ichi exhibition_1



The Sekai-Ichi exhibition_2


設営の際、毛利衛館長に刀を手にとってご覧いただける機会がありました。
多くの展示品の中の一作品ですので、お話させていただく時間もほんのわずかでした。

with an astronaut Mori san

しかし、先日の内覧会で下記の様なお言葉を述べられたそうです。
ウェブでのニュースを一部抜粋致します。
(FASHION HEADLINEより)

http://www.fashion-headline.com/article/2013/12/06/4308.html
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12月5日に実施された内覧会には、館長である毛利衛が登場。毛利氏は、モノに”心”を吹き込むことの重要性について触れ、「例えば日本の刀は、数百年前は“武器”だったが、その後”武士道”という心が吹き込まれたからこそ現在も残っている」と語った。
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皆様がご存じの通り、愛刀家は年々減少傾向にあり、刀工の数も減って来ています。
専業、兼業と言う言葉も聞かれる位、刀で食べていくのは難しい時代になりました。
しかし現代を生きる刀匠方は、日本刀の美しさを広く理解いただくのはもちろんのこと、その技術を後世へ受け継げるよう、様々なかたちでアクションを起こしています。

そんな中、毛利氏が数ある展示物の中、「刀」を取り上げて下さった事は、大変嬉しい事だと感じました。
この展示は、刀工 高見國一として参加させていただいておりますが、会場にお越しになった皆様には、ぜひ「刀」について、そして現代もその技術が受け継がれ、国内に今を生きる刀工が多く存在することをご理解いただきたいと思います。

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